鍼灸師の就職先には鍼灸院をはじめ、鍼灸接骨院、病院、福祉施設などがあります。鍼灸師の資格を活かした鍼灸師ならではの就職先ばかりですが、中には鍼灸師の資格を取得してすぐに鍼灸院を開院させて独立する人もいます。鍼灸師は独立開業する権利がありますので就職しないという選択肢も中にはあります。
鍼灸師には開業権があるから卒業後すぐに開業することもできるけど、最初は鍼灸専門治療院で勉強してから開業するケースが多いかな。
参考:医道の日本Jobサーチ
近年では鍼灸は美容に焦点を当てたサービスもあり、美容系の鍼灸院が就職先となっているケースもあります。
鍼灸院を開業する方や、そういった施術所や訪問鍼灸・美容鍼灸院に就職するケースが多くなっています。
参考:スリーサイズ
新たな働き方もありますが、鍼灸師の主な就職先としてはやはり鍼灸院と鍼灸接骨院となっています。病院や福祉施設などへの就職は少ない傾向にあり、多くはリハビリ補助業務を行います。また、スポーツトレーナーとして就職する人が多いのが最近の傾向です。鍼灸師がスポーツトレーナーとして選手の怪我予防やコンディション調整といった役割を担っています。探すのがまだ難しい就職先ではありますが、スポーツの知識があり、それと資格を合わせて働きたければ現実的に就職先として考えられます。
高齢化社会に伴って介護業界へ鍼灸師が進出している傾向にあります。老人保健施設、老人ホームなどの施設が増加し、これからもっと需要が増えて行く介護業界に、同じく鍼灸師の需要も高まっています。高齢者にとって心身への負担が少なく、リハビリや体調維持も兼ねる鍼灸師の治療が期待されています。
このように就職先が変化していく中で、鍼灸師が介護業界で活躍するためにはスキルアップが重要です。5年以上実務経験を積むことによってケアマネジャーの資格を取得することができます。この資格を取得することによって自分で介護方法を決めることができるようになるので、自身の介護プランに鍼灸師としてのスキルを組み込んだ独自の介護プランで治療することも出来ます。
そしてこのようなスキルアップが出来れば、開業を考えたときにもとても有利になります。需要が増える介護に特化した鍼灸院を開業することも出来ますし、訪問鍼灸と訪問介護を合わせたサービスを提供することもできます。
鍼灸師の採用状況は現段階では良いと言えません。もともと募集が少ないこともありますし、従業員を雇わない形式の鍼灸院も増えています。開業を目指して介護業界でスキルアップを図るのも面白いかもしれません。
2016.10.18